レンズフィルターをマグネット化してみよう@撮影機材よもやま話

最終更新日:2024/05/17

今回はレンズフィルターをマグネット化してみよう!という話です。

「ねじ込み式タイプ」のレンズフィルターは脱着時にどうしても手間がかかります。
手間と言っても、ほんのわずかな時間。それでも、一回の撮影で付け外しを何度も繰り返すと、もう一組カメラを用意したくなるレベルで面倒ですが、それを簡単に解決してくれそうなのがこのマグネット化。現場でのスムーズな脱着が期待できます。

※ちなみに今回の内容は、私が選んで購入するまでの話が1~5、購入後の話が6~7という構成になっています。

1.マグネット化のメリット
2.デメリットや心配な点
3.各社から発売されているマグネット化製品
4.各社まとめ・互換性
5.その他、気になるポイント
6.私が本当にやりたかったことは実現できたのか?
7.使ってみて発見!気をつけるべき点
8.追加検証!他社製品も買ってみた!

1.マグネット化のメリット

突然ですが、こんな経験ありませんか?

  • 保護フィルターの上に重ね付けしたNDフィルターを取り外そうとしたら一緒に外れてしまった。
  • ねじ込み式、しっかり回してつけたつもりが、甘かったようで途中で落下しそうになった。
  • 重ね付けしたフィルター同士のネジがガッシリと嚙み合って、外すのにすごい苦労した。
  • フィルターあり、なしで分けて何度も撮る時、超大変だった。
  • フードの中に手を突っ込んでガサゴソ…回してつけるだけなのになかなか付かない。
  • 重ね付けしたやつを外したら、下につけてた保護フィルターが緩んでしまってたことに気付かず途中で保護フィルターが抜けて転がり落ちていった…。

ちなみにこれ、すべて私の実体験、経験談です。。。

  • 脱着がスムーズになり、撮影時に被写体さまを待たせないし、こちらも変に焦らなくなる。
  • ヒヤリハットを減らす。

これらが私が思う、マグネット化のメリットです。

2.デメリットや、心配な点

【心配1】ケラレ

広角側で四隅にケラレが生じる可能性。。。

【心配2】一緒に回転しちゃわないの?

CPLやTwinkleStarなど中で回転させて使うフィルターは一緒に回ってしまうのでは?

【心配3】フィルターケースに入らなくなるのでは?

フィルター購入時についてくる付属のケースには入らなくなりそう…入らなかったらどう持ち歩けばいい?

【心配4】お値段…

使用する分のマグネットリングを買わないといけないので、結構なお値段になってしまうのでは?

3.各社から発売されているマグネット化製品

一部の画像には販売店のリンクを付けています。気になる方は販売店サイトで詳細もご確認いただけます。

Kase マグネティックフィルターアダプター

中国のメーカー製品。これを調べるまで存在を知らなかったメーカーのひとつ。レンズ内側にとりつけるインレイドとよばれるリングを取り扱ってるのはこのメーカーだけの模様。
販売店サイト:https://www.yodobashi.com/maker/5000029491/(ヨドバシ)

【A】MAGNETIC ADAPTER RING(アダプターリング)

レンズ側に取り付け

【B】MAGNETIC SCREWED adapter ring(スクリューアダプターリング)

お手持ちのフィルターに取り付け

【C】MAGNETIC INLAID RING(インレイドリング)

レンズ側(内側のネジ内)に取り付け

※【A】【B】【C】については、よしみカメラさんがすごく丁寧に詳しくまとめられています。せっかくなので、以下に続くメーカーも上記の凡例表記にあわせて記載してみました。

Freewell MAGNETIC QUICK SWAP

Freewellという香港のメーカー製品。公式ページをみても【B】にあたる製品は発見できず、もともとマグネット化されたフィルター付のものしか存在しない模様。Amazonの販売ページにも「FREEWELL MAGNETIC QUICK SWAP FILTERシステムでのみ動作し、ねじ山フィルターを磁気化することはできません。」と記載が…。
公式サイト:https://www.freewellgear.com/ja/136-magnetic-quick-swap-system

【A*】空の磁気ベースリング

レンズ側に取り付け

K&F Concept Magnetic System

中国のメーカー「K&F Concept」のマグネット製品。Amazonでよく見かけるメーカーという印象。【B】にあたる製品は発見できず、使用には同社製のマグネットフィルターを用意する必要がある。Amazonでは82mmの取扱がなかったが、公式サイトからは購入可能。
公式サイト:https://www.kentfaith.co.jp/KF05.291_82mm

【A*】NANO-X MAGNETIC ADAPTER RING(磁気アダプターリング/空の磁気ベースリング)

レンズ側に取り付け

Kenko MAGNETIC MOUNT SYSTEM

日本国内のケンコー・トキナーから2024年5月17日発売となったマグネット化製品。これまでAmazonなどで販売されていた海外版Kenkoの「PRO1D+ INSTANT ACTION」と同じかと思いきや、印字が異なっているので別商品の模様。互換性も不明。
公式サイト:https://www.kenko-tokina.co.jp/imaging/filter/mms/

【A*】マグネティック・マウント・システム ベースリング

レンズ側に取り付け

【B*】マグネティック・マウント・システム コンバージョンリング

お手持ちのフィルターに取り付け

Kenko PRO1D+ INSTANT ACTION

毎度おなじみの「Kenko」さん。しかし、こちらはAmazonで逆輸入版として販売されている日本国内のケンコー・トキナー取扱ではないほうの品。
公式サイト:https://kenkoglobal.com/product/pro1d_instant_action_adapter_ring/

【A*】PRO1D+ INSTANT ACTION ADAPTER

レンズ側に取り付け

【B*】PRO1D+ INSTANT ACTION CONVERSION RING

お手持ちのフィルターに取り付け

HOYA INSTANT ACTION

Kenkoと同じ名前でINSTANT ACTION。HOYAの公式サイトを見ると、「ケンコー・トキナー株式会社はHOYA社の承認を得て、HOYAブランドのフィルターを全世界へお届けしています。」とあるので、kenko取扱のものと同じ商品と思われるが、明記されていないので確証はない…。
公式サイト:https://hoyafilterusa.com/collections/instant-action

【A*】INSTANT ACTION ADAPTER

レンズ側に取り付け

【B*】INSTANT ACTION CONVERSION RING

お手持ちのフィルターに取り付け

H&Y マグネット式丸形システム

香港のメーカー「H&Y」のマグネット製品。こちらも近年よくみかけるメーカーのひとつ。
公式サイト:https://hy-filter-japan.com/?category_id=620459fa423f6a374c958429

【A*】Magnetic Adapter Ring

レンズ側に取り付け

【B*】Screw in to Magnetic Adapter Ring(マグネット式変換アダプター)

お手持ちのフィルターに取り付け

マルミ MAGNETIC SLIM

マルミから発売されているマグネット化の製品。【B】にあたるものはAmazonでは見つけられなかったが、おぎさくで24/4/19発売と書かれていた。どうやら最近発売されたばかりのよう。製造・供給は「H&Y」で、H&Yのマグネット丸形システムと互換性は◎。
公式サイト:https://www.marumi-filter.co.jp/product/circularmagnetslim/

【A*】MAGNETIC SLIM LENS ADAPTER(マグネットスリム レンズアダプター)

レンズ側に取り付け

【B*】MAGNETIC SLIM FILTER ADAPTER(マグネットスリムフィルターアダプター)

フィルター側に取り付け

Nisi SWIFT

中国のメーカー「Nisi」から発売されている品。【B】にあたるものの取扱はなく、取り付けには同社製のSWIFTに対応したフィルターの用意が必要。ちなみにSWIFTはマグネットではなく押し込んで装着させるマグネットとはちょっと違うタイプの製品。用法としては同様なので1つの比較としてご紹介。厳密には似て非なるものかもしれない。
公式サイト:https://nisifilters.jp/product/swift-adapter-ring/

【A*】SWIFT アダプターリング

レンズ側に取り付け

Manfrotto XUME

2017年ごろにマンフロットから発売されたマグネット化製品の先駆け的なアイテムだが、現在は在庫限りの終息商品となっている模様。2024年現在各社から発売されているタイプより多少厚みがある模様。
紹介サイト:https://dc.watch.impress.co.jp/docs/review/item/1091334.html

【A*】XUME マグネットベース

レンズ側に取り付け

【B*】XUME マグネットフィルターフレーム

お手持ちのフィルターに取り付け

※他にもNeewerなどからも販売されていますが、こちらは単体ではなくフィルター含むセット売りしかしていないため、ここでは取り上げておりません。

4.各社まとめ・互換性

H&Yのサイトによると、marumiにはH&Yが製造したものを提供と記載がありました。
また、H&Y conceptのQAにはKase、Freewellと互換性があると記載もありました。
ここまでのものをまとめると、こんな感じのようです。(あくまでもメモです。)

*1 K&F Concept=Kase=Freewell…(NEEWERも!?)

【1】K&F公式サイトのQA内に互換性に関して記載を見つけました。

Q:これはKaseおよびFreewell磁気フィルターと互換性がありますか?
A:こんにちは、K&F Concept磁気フィルターセットはKaseと互換性がありますが、Freewellシステムでも試すことができます。
引用元  <https://www.kentfaith.co.jp/faq_9608>

【2】Neewer公式販売サイトの注意書きにも互換性に関する記載を見つけました。

“アダプターリングは82mm磁気フィルターのみ使えます。NEEWER Kase K&Fと対応します。”
引用元<https://neewer.jp/products/neewer-magnetic-step-up-filter-ring-adapter-kit-66601692

*2 H&Y=マルミ!?

【1】H&Y公式販売ページ内にmarumiとの互換性について記載を見つけました。

*H&Yが製造・供給しマルミ社から販売のマグネットスリムフィルター(Marumi Magnetic Slim Filter)と互換性ございます”
引用元  <https://hy-filter-japan.com/items/6558cd365b90ec0034661ccd>

※8の追加調査「他社製品も買ってみた」で詳しく解説しているが、KaseのアダプターリングにKenko(海外)【B】は互換性がなく取付不可でした。要注意。

5.その他の気になるポイント

【C】の取扱がある唯一のKase

ネット上を見て回った限り、このタイプのものは他のメーカーから2024年5月時点、発売されていないようで、極限まで厚みを減らすことができる唯一無二の存在っぽいです。

【A】の厚みに言及している唯一のメーカー、K&F Concept

公式サイトによると、薄さが2.16mmで非常に薄いということをPRしています。

Freewellのバックキャップ

Freewellにはマグネットフィルター用のバックキャップもあり、レンズキャップとサンドイッチにして運べるのでは?と思われます。少ない枚数を持ち歩く際は便利そうな印象です。


ーここからは購入後の話ですー

6.私がやりたかったこと…

普段、ベースにはNikonのARCRESTフィルターを付けています。
つけ忘れ防止のため、基本的にはこれは外さずに、その上からマグネットでフィルターを重ね付けしたい!と思っていました。

普段使う50mmや85mm、135mmという焦点距離ではケラレの心配も少ないので、【A】+【B】の組み合わせでも問題は無さそう。ただ、Z24-70mm f/2.8Sのように広角ではケラレを極限まで抑えたいところ。そういった時、ARCRESTフィルターに【C】を取り付けてたらうまいこといくのでは??ということで、『Kase』の製品を購入しました。

ARCRESTフィルターにINLAND RINGをねじ込んだ、レンズ|ARCREST|【C】の状態。(フードをつける分の余裕がない状態に…)

結果、ARCRESTは薄枠フレームであるため【C】を取り付けた状態では純正レンズキャップをひっかける溝が少なすぎてキャップを付けることができなくなってしまいました。これで運用する場合は、マグネットでつけられるキャップも必要そうです…。

※ちなみに、レンズに直接【C】をつけた状態では、純正レンズキャップの取り付けは問題なく可能でした。

ケラレはどうだったのか?

先程の状態から【B】とNDフィルターを追加して、レンズ|ARCREST|【C】【B】NDフィルターの状態。

上記がZ24-70mm f/2.8Sに取り付けた状態。フィルター3枚くらい重ね付けしてるような厚みとなりました。結果、24mmでは四隅はケラレが発生。28mmくらいまでいくとまぁ許容できるかな?という感じで非常に惜しい結果に…。

【C+B】と【A+B】の差はフィルター1枚分くらい出ると思っていたのだが、Aの淵は思ってた以上に薄く、実際の差はごく僅かなものだった。これくらいなら【C】を使わず【A+B】セットのみでも良かったかもしれない。

左が【A+B】、右が【C+B】の構成。

気になる各社のお値段は?

各社の販売価格は24/05/09調査時点でこんな感じ。Kase製品は販売店によって「A+B」「A+B+C」「B+C」のセット割引販売もあるので単品購入よりかなりおトクに購入可能です。

※販売店によっては送料が別途必要かもしれない点はご注意ください。

今回のマグネット化対応では、82mm径の【A】レンズの本数分で4つと、試しに【C】を1つ。フィルター交換用に【B】を6つ、レンズキャップを1つ購入。合計24,300円の出費でした。(ヨドバシポイント13%で実質21,141円。ありがとうヨドバシ!)

ケースには入ったのか?

Nikon ARCRESTのNDフィルター(82mm)に【B】を付けた状態

kenkoの四角いタイプのレンズフィルター入れ(ブラックミストとか入ってたやつ)は、そのままだと若干蓋が浮く感じでしたが、中のクッシュンを抜けば余裕で入りました。

×

NikonのARCREST購入時についてきたフィルター入れ(Nikon-CP18と書かれているケース)は中のクッションを抜いても蓋が閉まらず無理。

Nikonの入れ物に近い形のmarumiプラスチックケースは、多少中央部が浮くもののカチッと閉めることができました。

Kenkoのブラックミストフィルター(82mm)に【B】を付けた状態

Kenkoの入れ物はクッションを抜けば余裕ではいりました。

×

marumiプラスチックケースは、ARCRESTタイプの薄枠フィルターじゃないと無理でした。

使用機材コーナーでも紹介してるこのタイプのフィルター入れは、【B】をつけた状態でも収納可能でした。

K&F Concept フィルターケース 4枚用 フィルター径95mmまで対応

【10枚フィルター収納】JJC フィルターケース

C-PLを付けたときは?

C-PLは、枠ごと一緒に回ってしまいました…。そしてこれ、回す時に指1本でやってきてた方は、周囲を押さえながら回さないとマグネットが外れて落下事故…となりそうです。回転させる可変タイプのものは辞めておいたほうが良いかもしれません。

7.使ってみて発見!良かった点と気をつけるべき点

◎:良かった点

取り付け・交換が超ラク!取り付けも、いままでのようにフードの中に手を突っ込んで手探りでクルクル…なんてすることもなく、上向けてレンズフード内に適当において左右に軽くふるだけでカチっとはまります。これだけで、買ってよかった!となります。

△:気をつけるべき点

kaseの【B】にねじ込みフィルターを取り付ける際、あまり強く締めすぎない方が良さそうです。思いのほか取り外しが固く、出先で他のフィルターに【B】を付け替えるケースがある場合などは特に。
※外すときは、レンズに装着した状態で何か所か指で固定しながら回すと比較的取り外ししやすいことが判明しました。

8.追加検証!他社製品も買ってみた!

Kenko PRO1D+INSTANT ACTION

Kaseのマグネット化製品とKenko PRO1D+ Instant Actionの互換性はどうなっているのか?どうしても気になってしまったので、実際に購入して確かめてみた。結果は…

Kase【A】+Kenko(海外)【B】=×
…この組み合わせだけは構造上うまくハマらず、片側が2mmほど浮いてしまいアウト!

Kase【C】+Kenko(海外)【B】=△
…Kase【A】の組み合わせほどではないが、微弱に浮きがある感じに。使用中に落下するほどではないので、使えそうではある。

Kenko(海外)【A】+Kase【B】=◯OK
…この組み合わせは問題なく使用可能だった。ただ、実用上は全く問題ないのだが、若干寸法が違うため装着状態で左右に手で押して動かすと気持ちスライドする(遊びがある)状態。 

厚みについては
①Kenko(海外)【A+B+フィルター】
②Kase【A+B】
で比較した所、1mmほど②Kaseのほうが短かかった。

【A】同士の比較では、ごくわずかにKaseのほうが薄い状態。
【B】はKaseがかなり薄く、フィルターもネジが最後まで回らないレベルだったが、Kenko(海外)は最後までしっかりくっつく厚み。

投稿者:miya_1102 投稿日時:

アリエク(AliExpress)の失敗談@撮影機材よもやま話

撮影機材で消耗品となるものは、できるだけ価格を抑えて買いたいものです。

特にGodox製品。
以前は楽天の某ショップクーポンや、Amazonのセールでおトクに買えたこともありましたが、昨今の物価変動により今では当時のような安値は見られなくなってしまいました。

AliExpressも一時期は日本のAmazon価格よりもかなり高値となっていましたが、今は値段がやすかった頃の金額に戻りつつあり、モノによってはアリエクのセール、ショップのクーポン、アプリ内ゲームでためたコインの3つを組み合わせることで、かなりお安く買えるケースも出てきました。

本当に購入して大丈夫なの?とか、トラブルとか無いの?とか、、、不安もあるかと思います。世の善人だけではないので、当然トラブルに会うこともあります。

私自身の体験として、注意した方がいいポイントや、失敗談アレコレをまとめておこうと思います。

1.送料にはきをつけろ
2.安すぎる価格には罠が…
3.バイヤープロテクション
4.注文したら2日で届いた!?
5.キャンセルするとどうなる?
6.注文したらゴミが届いた…もしかして詐欺!?
7.それでもはやり、買ってしまう

1.送料には気をつけろ!

Amazonのマーケットプレイスと同様、送料が数百円と少額なものから、1万円ちかい高額で設定されているヤバめな店もあります。送料をしっかりチェックしましょう。特に安い商品には注意が必要です。

※検索画面上には「送料無料」とでていても、店舗側が変更してからしばらくは変わらないようで、商品画面にいったら送料が設定されていた…なんてケースもありますのでご注意ください。

送料込みでも安ければ構いませんが、高額となってしまう場合は、他の店を探しましょう。

2.安すぎる価格には罠が…

商品名で検索してヒットした商品を開いても、1ページ目はその商品の小物だけとか関連アイテムで安くヒットしてしまうことがあります。実はよくよく見ると、商品の画像の端にうっすらと「広告」ってかかれてたりします。しっかりチェックしましょう!

※こちらはAD300Proで検索して4万いくらで、「お、安い!」と叩いて一番最初に表示されたらAD100Proが表示されたときのものです。アイテムを切り替えるところで操作するとAD300Proが表示されますが、このパターンのときは、だいたい目的の商品は高額なことが多いです。

3.バイヤープロテクション

”商品が届かない、破損して到着した、または商品説明と異なる場合に、保護期間内に返金を受けることができます。”という「購入者保護」の仕組み。
詳細ページに「バイヤープロテクション」と書かれているものが対象なので、かならずコレがあることを確認してから買うようにしています。

※バイヤープロテクションの詳細はこちら(AliExpressサイト)

日本のAmazonでPrimeマークのない中華製品(配送に2週間近くかかるもの)はだいたいAliExpressにも同一商品があることが多く、こちらのほうがバイヤープロテクション付きなので安心できるかもしれません。

4.注文したら2日で届いた!?

アリエクでの注文=中国からの発送で、到着までに最低でも1週間くらいはかかる…と思いますが、先日4/2に注文した商品が4/4に届いた!という出来事がありました。

どこから来たのかと言うと、アマゾン・ジャパン。
もちろんAmazonの箱に入って届きました。
中にはアリエクで購入したペラい正方形の伝票のようなものが1枚箱の底に埋まってました。

X/Twitterでアリエクで注文したものがAmazonから届いた…とポストしたところ、Amazonさんから下記内容で即リプがありました。

Amazonです。Amazonでは他サイトで注文された商品の出荷、配送を代行するサービス(FBAマルチチャネル)がございます。今回ご利用のお店がサービスを利用している可能性がございますため、商品や配送についての詳細はご利用店へご確認いただけますと幸いです。

つまり…日本にも在庫もってて、そこから送ったと!?
よくわかりませんが、そんなケースもあるようです。
早く届いてラッキーとでも思っておくことにします。

5.キャンセルするとどうなる?

店舗側の配送処理前?ならキャンセルができます。

私の場合、EPOSカードで購入していますが、上記画面から1~2日ほどでEPOSアプリのお支払い画面からもマイナス処理されたことが確認できます。

6.注文したらゴミが届いた…もしかして詐欺!?

こちらのショップは、セール時に非常に安い商品を沢山ならべていて、セール終了と同時に…。
安い価格につられて私も注文をしてしまっていたのですが…。

(※実例です)
1.注文したものが届いたが、全く違うゴミのようなものが封筒に入って届く。
2.私の不在時に運送屋さんから家族が受け取りサインをしてしまっていた。
3.AliExpressで購入した店舗の情報をみると、商品すべて中身を消してトンズラー

バイヤープロテクションがあるので、ひとまず商品詳細の「返品/払い戻し」から証拠としてスマホでとった届いた商品写真とともに払い戻しをリクエストすると、店舗と直接ではなく、AliExpressが間に入って対応を進めてくれます。

数時間ほどで、AliExpressから解決策が提示されてきます。その中に全額返金があればそれをチェックして返信するだけ。不服があれば追加で情報を送って別の対応を求めることもできるようですが、今回のケースでは全額返金があったので、迷わずこれで処理を進めます。

一度出品者側から物言いが上がったようで、再度アリエクから解決策の選択を求められましたが、再び「全額返金」があったのでコレで再リクエストしたところ、そのまま全額返金となりました。

このように、トラブルが起きてもスムーズに返金処理してもらえたので、購入する側としても安心して買い物することができます。

※この点では噂でよく聞く某フリマサイトさんより信頼できる運営かもしれません。

7.それでもやはり、買ってしまう

冒頭でもお伝えしましたが、Godox製品は非常に安く購入できるケースが多いです。
2024年4月現在、金額はゲームっぽく少しボヤかした記載としますが、、、

★AD200Proなら
 Amazon過去最安:約34k
 現)Amazonセール時:約40K
 現)メルカリ:約35~40K
 現)AliExpressセール時:約34K

★AD300Proなら
 Amazon過去最安:約39k
 現)Amazonセール時:約58K 
 現)メルカリ:約45~55K
 現)AliExpressセール時:約45K

くらいの価格帯です。メルカリで中古を買う金額とほぼ同じ位で新品が買えるなら、つい買ってしまいます。コマンダー類も概ね5kくらい安く購入ができます。

もちろん、日本国内の保証付きを購入したい場合は、正規代理店取引の店舗から購入するのがおすすめです。国内正規代理店取扱で2つ買うのと同じ価格で、AliExpressで製品自体の保証がどーなってるのか微妙なやつを3つ買えるなら、私なら後者で3つ購入して1つを故障時の予備に…と。

もちろん考え方は人それぞれです。ご参考になれば幸いです。よいIYH!!!ライフを!

投稿者:miya_1102 投稿日時:

40歳児になりました!特別企画その2(現在受付中!)

40歳児となってはや数ヶ月…。
念願のARIAベネチアツアーにもいけて大変満足な40歳児を過ごせています。
ありがとうございます。

コス撮も基本的には有償受付に切替えてある程度の期間が経過しました。
ご利用いただいた方ありがとうございました。
感謝の気持ちでいっぱいです!

感謝の気持ちを込めるとともに、次の㊶歳児も無事迎えられるよう?とか何か気の利いたメッセージを考えましたが、うまくまとまらないのでこのまま「その②」の話にいきます!

★概要
条件を満たした方、先着4組限定で撮影依頼を受け付けます。対象者の内容、重要事項&ご注意事項に記載した内容をご確認の上、ご応募ください。

残り枠状況:△ラスト1組のみ(4/5現在)
埋まり終了次第、このページでアナウンスしたします。

★対象者
以下5つのうち、全て…とまではいかずとも、自称、4つくらいなら該当しているぞ!という認識のある方。


①当方(miya_1102)のX/Twitterをフォローされている方。


②当方のポストによくでてくる「本日の生もの」に過去一度でもいいねを送ったことがある方。


③ARIAベネチアツアーで撮った写真1,111枚を公開しているアルバムをみたぞー!という方。


④auスマートパスプレミアムのInstagramを最近見たことがある!、もしくはフォローしているよ!という方。https://www.instagram.com/au_smartpass/

例えばこんなの

⑤当方がそっと関わった撮影関連のお仕事記事や、RTした「こっそりRTする📷お仕事シリーズ」の記事を1つでも「読んだことある」もしくは「いいね」もしくは「RT」したことがある方。

<たとえばこんな記事があったり…>
  • ご利用ガイドの<無償受付時>に記載されている内容・注意事項をご覧いただき、同意いただけた方のみご応募ください。
  • キャンペーンその①」の当選者・ご利用者の方も「その②」の応募が可能です。そしてまだ権利を使ってない方は、その①の権利使用権が11/1まで延長されていますので、お気軽にご連絡ください。
  • 撮影日は応募時に確定している必要はありませんが41歳児となってしまう11/2までには撮影を終えることができる日程を指定してください。なお、日程は空きスケジュールカレンダーで[有償]-予約受付中-となっている日程のうち土曜・日曜・祝日からお選びください。
    ※キャンペーン適用時は平日およびGW期間中はご利用いただけません。
  • 人数はおひとり様の個撮でも複数名のあわせでも、大型への召喚でもなんでも構いません。なんならコスプレ撮影以外でも、なんでも構いません。ただし、当方のスタジオ代・イベント参加費については、応募者様ご負担でお願い致します。(※キャンペーン第1弾と異なる点です。ご注意ください。)
  • 以上の内容に同意いただける場合のみ、下記からご応募ください。

残り枠状況:△ラスト1組のみ

  • X/TwitterのDMのみ
  • 自称、条件を満たしたぞ!という方は、必ず「キャンペーンその2の応募」とメッセージの冒頭に明記してDMください。

※冒頭に「キャンペーンその2の応募」と明記ない場合は有償案内をお送りしていますのであしからず…。そしてごめんなさい、アプリ変わると面倒なので今回LINEでの受付はしません。

先着4組を超えた場合は、当サイトおよびTwitterで終了アナウンス予定です。下記有償受付の利用をご検討ください。(4/1~更にお安く改定しています!)

投稿者:miya_1102 投稿日時:

撮影の原価を考える@撮影機材よもやま話

唐突ですが、写真撮影の原価ってどんなもんなんだろうか?と思い、ざっくり計算をしてみました。

1.カメラのシャッターも消耗品


カメラのシャッターをきる際に動作する「メカシャッター(メカニカルシャッター)」。物理的に動くので耐久回数(寿命)があると言われています。

どのくらい使ったら壊れるのか?の耐久回数は、カメラの機種(価格帯)によってそれぞれ異なっており、エントリー機なら5~10万回程度、中級機なら15~30万回程度、ハイエンドなら40~50万回程度が目安と言われています

※くどいくらいに「目安です」を入れている通り、耐久回数到達よりはるか前に壊れる不運なケースもあれば、耐久回数を超えても使い続けられることもあります。カメラメーカーもパンフレット上で「20万回におよぶテストをクリアーしています。」といった言い回しに留めています。あくまでも「目安」として捉えておきましょう。

2.撮影枚数あたりの単価は?


1回の撮影では、少なくとも200~300枚、通常なら4~500枚、多い時は1,000枚以上撮ることもあります。連写を多用する撮影ではさらに増えていきます。

先ほどの表をベースに計算すると、、、
シャッター毎に、1~3円くらいのコストがかかっている計算になります。
500枚程度の撮影で約1,000円近くかかっていることになります。

あくまでもカメラボディだけの計算なので、これにストロボの発光回数や、レンズの費用も加算すると…1回あたり、実はそれなりにお金がかかっていたことになります。

ちなみにストロボの寿命は(使い方によって大きく変動しますが)30万回くらいが目安と言われていますので、5万円くらいのストロボなら500枚の撮影で1灯あたり約85円くらいのコストが発生していることになります。3灯くらい使うので大体250円くらいといったところでしょう。

コスプレ撮影でスタジオにいくと、だいたい500枚くらいの撮影となるので、少なくとも1,250円くらいのコストが発生している計算になります。

3.そのほかの費用


レンズ交換の際にセンサーに水滴を付着させてしまったりとか、センサーにブロワーでは除去しきれないゴミが付着してしまったりで清掃にだすことになったり、ぶつけて修理が必要になったり…と、地味にお金がかかることがあります。

例えばNikon Z8/9のハイエンドモデルの場合、定期メンテナンス代は1台あたり15,000円程度とられます。修理となったら中をあけるだけで技術料として30,000円程度が飛んでいきますし、交換パーツ代とあわせて50,000~100,000円程度と、安いカメラが1台買えてしまうくらいの費用がかかることもあります。

(このあたりは保険にはいっていれば10万円程度までは保証してもらえるので、助かるケースがあるかもしれません。)

4.余談(仕事にすると維持費は?)


カメラを仕事で使うなら、どんな現場でも間違いなく力を発揮でき、信頼性の高いものを!と考えると、必然的に各社のフラッグシップ級モデルやハイエンドクラスを抑えておきたい所です。

なお、2024年1月末時点の大手三社でヨドバシカメラさんの価格を参考にすると…
・Sony α1 ¥935,000
・Sony α9 III ¥880,000
・Nikon Z9 ¥772,200
・Nikon D6 ¥917,400
・Canon EOS R3 ¥858,000
・Canon 1D-X mark3 ¥957,000

ざっくりとですが、1台あたり80万円程度。そして当然1台では万一の際の対応ができないので最低2台は必要と計算することになります。

そして、どんなに高額なカメラボディであっても新機種がでてきたら最新機種へリプレイスしていく必要性も…。なので、長く見積もって「2~3年間」がいいところ。

ひとつ救いがあるとすると、フラッグシップ機種相当のカメラは買取価格も高く、購入時の半値くらいは期待がもてます。
そうなるとつまり、2台で160万が実質半額で2年80万、1年あたり40万、1月あたりなら約3.3万円の維持費と考えられます。

レンズに関しては、比較的長期間使用することができるので、ざっくり1本あたり4,000円/月くらいの維持費と考えておきます。レンズは5本程度用意するとして、ざっくり維持費2万程度と想定すると、最低でも月間で5~6万の機材維持費用がかかる計算となります。

他にも予備バッテリーやレンズフィルターなど出ていく費用もいっぱいありますが、ここまで計算すると大変になるので割愛しますが、、、カメラで食っていくなら、このくらいの撮影費をペイできるくらいになれないと駄目そうです。

投稿者:miya_1102 投稿日時:

星空・夜景撮影用レンズフィルター「スターリーナイト」の魅力

先日、ケンコー・トキナーさんのアウトレットセールで、フィルター3枚かったら20%OFF!と、太っ腹なセールがあり、以前から気になっていた「スターリーナイト」を購入。さっそく試してみた模様をお届け。

今回は、このフィルターのメイン機能である「夜景」の他にも、日中・曇りの日、晴れの日それぞれフィルターあり、なしで撮影データを比較してみた。

どんなフィルター?


メーカーサイトによると、街明かりによる光害を抑えてくれて、星景・夜景撮影に最適なフィルターとのこと。

82mm径ともなると実売9,000円前後と、比較的高価な特殊効果フィルターである。

メーカー:Kenko
製品名:スターリーナイト
通常販売モデル:49~82mm径(19~46mm径は受注生産)
発売:2019年4月19日

まずは夜景、どんな感じになるのか?


撮影は2023年10月23日、19時ごろ。丸子橋から東海道新幹線・横須賀線の鉄橋方面にカメラを向けて撮影。

左がNikon ARCRESTフィルター装着時、右がその上からスターリーナイトを装着。鉄橋の先にある川崎・大黒ふ頭方面の電球色が大幅に抑えられ、理想的な色で夜景撮影ができた。

月明りによるフィルター影響(ゴースト)が右上に出てしまっているが、十分修正可能な範囲。三脚を使わずに撮影したので、高さに若干差が出ているのは気にしないでほしい。

カメラ:Nikon Z8
レンズ:Z 24-70mm f/2.8 S
マニュアルでF値、SSを固定、ISO AUTO、WB AUTOで撮影。※WBは5000に設定してJPEG書き出し。
焦点距離:24mm
設定値:ISO400(左)、ISO560(右)、WB5000、f/5.6、SS 6秒

価格も約1万円と、なかなか手を出しずらい価格帯のフィルター。「ホワイトバランスを変えるだけでフィルターを買わなくてもいいのでは?」とついつい考えてしまいたくなる。
せっかくなので、1枚目のWBを5000→4300に変更し、2枚目の色によせて書き出して比較もしたのがこちら。

ぱっと見、だいぶ差が縮まったような気もするが、よくよく見ると、確かに街明かりによる「光害」がよく抑えられているのがわかり、フィルターの効果が確かに確認できた。

この効果がコストに見合うかは人それぞれ。少なくとも、私は夜景撮影があれば、積極的に持ち出したくなるフィルターになりそう。ただ、強いて言うなら、ARCREST並みにゴーストも抑えてほしかった…。

拡大して表示したい方はFlickrで!(こちらはゴーストレタッチ済み)

日中×曇りの日に撮影すると…?


ここからはフィルターを日中に使用した作例をお届け。

2023年10月25日、AM11時頃、天気は曇り。上と同じく左がNikon ARCRESTフィルター装着時、右がその上からスターリーナイトを装着。

ズームした模様も。

…正直、これと言った感想もでてこない作例比較になってしまった感が否めない。曇りの日のご使用は、正直好みにあわせてどうぞ!と。

カメラ:Nikon Z8
レンズ:Z 24-70mm f/2.8 S
Aモード、F/8.0、WB AUTOで撮影。
設定値:ISO64、f/8.0、SS 1/1600(左)、1/1250(右)

日中×晴れの日に撮影すると…?


2023年10月27日、AM10時半頃、天気は晴れ。(※澄んだ青空…とは言えない感じの晴れ)

同じく丸子橋から今度は反対方向にカメラを向けて順光での撮影。他と同じく左がNikon ARCRESTフィルター装着時、右がその上からスターリーナイトを装着。

曇りの日とは一転、気持ちの良い青さが一層引き立つ印象となった。夜に限らず、こういう使い方もアリかもしれない。

もうちょっと明るくして色温度変えたら、そんな変わらないんじゃない?という心の声が聞こえたので、念のため比較しておくと…?

夜空と同様、差があまり感じられない気もするが、画面右下の水面反射の色味は、スターリーナイトのほうが個人的には好みな感じに。

カメラ:Nikon Z8
レンズ:Z 24-70mm f/2.8 S
Aモード、F/8.0、WB 晴天で撮影。
設定値:ISO64、f/8.0、SS 1/1000(左)、1/640(右)

まとめ


◎良い点

・夜景には間違いなく効果◎
・日中晴天で使うのも良さそう。

×悪い点

・価格が高い。
・ゴーストに気を付けて撮影する必要がある。

今回使用したフィルターのお求めはこちら(Amazon)


Nikon ARCREST 82mm

Kenko スターリーナイト 82mm

※商品のリンクにはアフィリエイトを設定してます。

撮影後のトラブルを回避しよう Part 2@スタジオ撮影よもやま話⑧

このページは、これから「スタジオ撮影」や「カメラマン募集」を始めようとしている方向けに、なにかヒントになればと、ざっくばらんに作った「まとめ」シリーズです。

今回は前回に続き「撮影後のトラブルを回避しよう」という話です。

よもやま話「撮影後のトラブル回避」 Part2

失敗談『カメラマンと関係修復不能なトラブルに!せっかく撮影してもらった過去のデータもすべて掲載削除しないと訴えると一方的に言われてしまった…』を回避するにはどうするか?

撮影時点では友好関係にあっても、トラブルに発展し、けんか別れになってしまうこともあるかもしれません。今回は、仮にカメラマンともめてしまった際も、どうしたら「データだけは使えるようにすることができるのか」対策を考えてみました。

※まず先に言っておきますが、私もただのカメラマン。法律関係の専門家ではないので、あしからずです。。。

①利用規約

撮影を行うにあたり、規約や条件はカメラマンさんがツイフィールや固定・WEBページなどであらかじめ記載しているケースがあります。人によっては、かなり癖の強い内容が書かれていたり、トンデモな内容、よくよく読んでいないと後から写真が使えなくなってしまうようなことが書かれているかもしれません。

ちょっと待って!その規約、本当に最初から書いてあったの?という問題。

よくありがちなケースとして、トラブル発生後にしれっと規約や条件を書き換えて、「最初から書いてありました」と言い張る愚行。このパターンは過去にも何度か耳にしています。卑怯な手ですが、調べる術やキャプチャでも残していない限り、威圧的に「最初から書いてあった」と言われると反論が難しい状況になりがちです。

法の不遡及(過去に遡って適用しない)の原則のもとで考えるなら、あくまでも③で撮影したものは、②の時点で掲載されていた内容が有効であり、⑤で追加変更された条項は適用することが通常できないハズです。

またそもそも利用規約の作成には「ユーザーの権利を制限する」不利益条項は規約にいれること自体が禁止されているそうなので、一方的て理不尽な内容であれば、無効を主張することもできそうです。

利用規約って勝手に書き換えていいの?

書き換える内容に妥当性がある場合、書き換えについては通常問題はない認識です。
ただ、その際も通常は書き換え前の情報を残しておいたり、書き換え後の内容がいつから効力が発生するといった内容を書き記しておくことが一般的なのではと思っています。

ただ、こういうトラブルの際は、自分勝手な理由で書き換えて逃げ切ろうとする輩もいます。そんな輩にいいようにやられないようにしよう!というのが今回のコンセプトです。

かんたんに調べられる方法も知っておくと便利。

相手がWeb上に載せているのであれば、WebArchive(ウェブアーカイブ)というサービスで過去の情報を調べることもできます。ただ、そんな頻繁に更新されるものではないので、運が良ければわかる、程度です。

WebArchiveで調べる方法

①Web Archive(https://web.archive.org/)にアクセス。
②相手が規約を載せているWEB(ツイフィなど)URLを入力して、検索。
③下記のような画面が表示されたらスナップショットが記録されているので、過去にさかのぼってページ内に記載されていた内容を確認することができます。

WebArchiveに書いていない場合は、法的措置移行後、プロバイダへの開示請求などで調べてどうにかできるか…という次元になってしまうので、多少は面倒でも事前に打てる手は打っておくのが良策かとおもいます。

②訴えるぞ!は脅迫行為になる?

「データ削除しない場合は規約違反で訴えるぞ!」と言われてしまった場合。これはちょっと調べてみたのですが、正直曖昧すぎて、よくわかりません。

本当に訴える意志があり言った場合は脅迫にならず、相手を怖がらせることを目的とした場合は脅迫にあたるようです。

こんなの、あとから何とでも言えそうです。

③規約に同意した覚えがない!そもそも規約なんてあったの?

X/TwitterのDMやLINEのだけの文面で撮影の約束が行われることが多いと思います。
このやり取りだけで、そもそも規約・条件に同意したと言えるのか?

予定確定までの間でそのように捉えられるような会話が文面として残っていれば、同意したことになってしまう可能性がありそうです。

また、「撮影」が行われたのであれば何らかの規約・契約の上、実施されたとみなされそうなので、わかりやすいところに規約が書かれていた場合は、そもそも見ていなかった・知らなかったでは逃れきれない可能性もありそうです。

ただ、ものすごいわかりにくいところにひっそり存在している場合は、無効となる場合もあるようです。

④結局、どうするのが正解なのか?

もちろん、平和第一、トラブルを起こさないようにするのが一番ですが、人間ですのでどうしようもない時もあります。

カメラマンとの予定確定の前に、利用規約や条件などの有無を確認してみましょう。

<ある場合>
・撮影データの利用条件や権利関係についての記載をしっかり確認する。

・最悪の事態を想定し、今後何らかの事由により使えなくなる条件が記載されてないか、しっかり確認しましょう。不安な点や不明点があれば事前にしっかり確認し、納得したうえで確定するようにしましょう。

・確定した段階で利用規約や条件のスクリーンショットを撮ってしっかり保存しておきましょう。(←ツイフィとかにまとまってる場合は、超大事です!)パソコンの場合は、プリントするを選択後、PDFにして保存しておくとよいでしょう。

<見当たらない場合>
・データの利用権利についてあやふやな状態ですので、しっかりと相手に有無を確認しておきましょう。「ない」と文面でもらっていれば、仮にあとから何を言われても「その時は無かった」として無効にできるので特に問題になることはなさそうです。

撮影後のトラブルを回避しよう Part 1@スタジオ撮影よもやま話⑦

このページは、これから「スタジオ撮影」や「カメラマン募集」を始めようとしている方向けに、なにかヒントになればと、ざっくばらんに作った「まとめ」シリーズです。

今回は「撮影後のトラブルを回避しよう」という話です。

よもやま話「撮影後のトラブル回避」 Part1

失敗談『いっぱい撮ってくれてたのに、2~3カ月またされて、送られてきたのは10枚くらい。しかもなんかデータサイズが小さいJPEGデータ…』を回避するにはどうするか?

…これは、カメラマンとの事前のコミュニケーション不足に起因する問題です。

私からすると、あまり起きることではない問題では?と思うのですが、意外と多く耳にするケースとなりますので、こんな悲しいことが起きないよう、ポイントをしっかり押さえて、事前に確認する癖をつけておきましょう。

とくに初めましてのカメラマンさんの場合は、しっかり事前に確認をしましょう!

さっそく最低限、確認しておいたほうが良い事項4つをまとめてみました。個別の内容は、それぞれページの中で説明していきます。

①データ提供形式

A:撮って出しJEPG
B:RAW現像済JPEG
C:撮って出しJPEG+RAW現像済JPEG
D: そのほか(         )

②データ提供時期

□ 当日~1週間以内
□ 1~2週間ほど
□ 1カ月以内
□ 1カ月以上
□ そのほか(         )

③データ提供枚数

(A/Bの場合)
□ すべて
□ ミス除きすべて
□ 厳選した数枚のみ
□ そのほか(         )

(Cの場合)
□ 撮って出しは基本すべて提供、現像は厳選枚数。
□ 撮って出し・現像含め、基本すべて提供
□ そのほか(         )

④データサイズ

□ リサイズなしで画質も落とさず提供
□ 小さいくリサイズして提供
□ そのほか(         )

①データの提供形式

 カメラマンから送られてくるものは、大きく分けて、だいたい下記の3つにわかれます。

 A:カメラに保存されるJEPGデータ(「撮って出し」と呼ばれるJPEGデータ)のみの人
 B:RAWデータを現像ソフトを介して現像し、JPEGに変換したデータを送ってくれる人
 C:Aを渡した後、後日Bをくれる人

(A)は何の加工もないのでデータをすぐにもらえることが多いのが特徴です。
撮って出しのJPEGは、非常に設定のうまいカメラマンさんであれば、撮って出しのJPEGデータでも何ら問題ないきれいなデータが期待できますが、そうでない場合は大変です。JPEGデータから明るさ等を変更しないといけなくなり、画質の劣化が著しくでてしまう傾向にあります。

(B)は作業の手間がかかるので、早い人なら2~3日、普通は1~2週間くらいで渡されることが多いようです。中には1カ月ちかく、もしくはそれ以上かかる人もいます。
現像に時間がかかるのか?という話はこちらの記事にもまとめていますので、ぜひご覧ください。

(C)はその混合で、先にJPEGデータを当日~翌日くらいに送ってくれて、その後現像済JPEGデータを送ってくれる人です。先にJPEGデータをもらえているので安心感はあります。

②データの提供期限

せっかく頑張って衣装もろもろ準備して撮ってもらったのに、いつまでたってもデータが届かないのは不安です。いつまでも何かしらの理由をつけてデータを送ってもらえないという話は、これまでたくさん聞いてきました。

撮影したデータはいつ提供可能か、しっかり事前に確認しておきましょう。
ここで「いま作業が詰まってて…」という話になるようであれば、データは相当先になってしまう可能性もあります。

③データ提供枚数

枚数についても、全部もらえるのか、厳選なのかをしっかり確認しておかないと、トラブルの原因となりかねません。

厳選の場合は、レイヤーさん側であらかじめデータを選べるのか?というのも大事なポイントです。
カメラマンが選ぶ基準と、レイヤーさんが選ぶ基準が、かなりかけ離れていることもあります。

「カメラマンが選んだ数枚しかデータがこないし、その中に使えるデータがない。」

大事なことですので、こんなことを聞いたら失礼かな?なんて思わず、どんどん確認しておきましょう。

④データサイズ

これも確認しておいたほうがいい項目の一つ。

届いたデータが小さくリサイズされ、1枚あたりの容量はすごく軽量だけど、加工したらデータが残念なことに…というケースも伺ったことがあります。

どのくらいのサイズのデータがほしいとか、希望があればしっかり伝えておきましょう。

【余談ですが…】
データが小さくて使えないなら後で大きいの貰えばいいと思うのですが、「大きいデータサイズでは送ってくれない」というケースもあるようです。

送り返せない理由は、想像ですが、
・RAWで保存せず、JPEGだけで保存していた。しかもカメラ側で一番小さいサイズで、それ以上のものがない。
・ブレてる写真量産状態で、大きくするとバレるから送れない。
・PCがボロい、もしくは空き容量がなくて大きいサイズを書き出せない。
・もうデータ捨ててしまってて無い。
というパターンが考えられます。

どれもカメラマンの技量不足・知識不足・努力不足による問題です。
とにかく、事前にしっかりポイントをおさえたコミュニケーションが大切です。

現像をスピードアップさせる7つの秘訣@撮影事例集05

最終更新日:2024/05/01

今回は、「撮影後の現像」についてのお話です。

アコスタなどのイベント撮影では1人あたり20~30枚で1日600枚前後、スタジオ等での依頼撮影では1日あたり500~1,000枚程度。基本的に翌日には現像を終えて送付できるスピード感で対応しています。

なんでそんなに速いの?
どうやってその物量をこなしているの?
そんな質問をよく受けるのですが、正直これといって特殊なことをしているつもりはありません。

現像する環境も違うと思うので、あくまでも「ご参考まで」という内容ですが、私の作業フローや、スピードアップに繋がりそうなポイントをまとめてみました。なにかヒントになるものがれば幸いです。

基本的な現像フロー

当方ではカメラ側で自動保存されるJPEGデータ、いわゆる『撮って出しJPEG』の提供は行っておらず、「エラーデータを除く全数」を「補正・現像」して提供してきています。

よく、半年以上たってもカメラマンからデータが送られてこない!なんて話も耳にしますが、当方では大きく遅延することもなく、ほとんどが撮影後24~48時間以内、遅くとも1週間以内にはお送りできています。

現像フローも他の人とそう変わらないのでは?と思いますし、取り込み後もそんなに難しい処理は行っていません。

①CFexpressリーダーでカード内のデータをPCに取り込みます。(RAMDisk上に取り込み)

②取り込んだデータをLightroom Classicで読み込む

③好みの設定を保存したプロファイル設定を適用

↓(ここまでやったら処理に多少時間がかかるので、機材を防湿庫にしまったり、片付けたりでしばらく放置。)

④レンズ毎に1枚ずつ調整。終わったらJPEG書き出し。

※f値ごとでも良いのですが、カメラ・レンズによっても若干いろが変わるのでレンズ毎で処理をするようにしています。
※基本的には1枚調整後、同一設定で撮ったものを選択して設定をまとめてペースト。ペーストしたものを1枚ずつチェックし必要に応じて微調整。これの繰り返しです。

参考になるかもしれない⑦つの秘訣

秘訣①「カメラ任せ・RAW現像任せにしない、撮影現場での設定」

RAW現像するのは甘えとか、撮って出しで出せないクオリティだからRAW現像している、といった話を時々みかけますが、あながち間違いでもありません。

RAWで残しておけばどうにでもなるはたしかに間違いではないですが、適当な設定で撮ってしまうと、後工程の処理に大きく時間をとられることもあります。最適な設定で現場で撮影し、RAW現像では微調整する、くらいの感覚でいるのが私のやり方です。

・被写体の後ろの映り込み
 ライトスタンドや電柱など不要物の映り込みは、あとで簡単に消すこともできますが、余計な手間になることには違いありません。消さないといけないものが写り込んでいないかしっかり確認して撮影しましょう。後で消す前提のときには、消しやすい位置にして撮るというのも大事なポイントです。

・照明の強さやカメラ側の設定は適正か?
 撮影開始前に照明の強さやカメラ側の設定をしっかり行い、撮影中にカメラ側の設定や照明の設定をコロコロ変えないというのも一つのポイントです。途中でころころ変えてしまうと、後処理時に個別に調整が必要になってしまいます。

このように、現場で可能な限りの対応をしたうえで、後処理を極限まで減らすようにすると、比較的スムーズに終わらせることができます。

秘訣②「固まらないレベルのPCスペック」

現像にはマシンパワーもある程度必要です。一挙手一投足が遅いPCを利用していたり、固まって動かなくなるレベルのPCを利用している場合は、現像に時間を大きく取られるほか、ストレスもどんどん溜まってしまいますので、まずはここから見直したほうが良いです。

今となっては参考になるかどうかは微妙ですが、2017年10月に組んだ私のPC環境はこんな感じです。

・CPU:Intel Core i7 8700 3.2GHz(6コア12スレッド)
・M/B:MSI Z370 TOMAHAWK
・MEM:DDR4-2166 16GB✕4(64GB)
・GPU:GeForce GTX 1060(6GB)→GeForce RTX 4060 Ti (16GB)に変更
・SSD:INTEL SSD 760p M.2 512G8
・HDD:8TBミラー×2、ほか

もうIntel Coreシリーズも最新は14世代目という状況で、未だ8世代目のCPUを愛用しています。今となってはだいぶ古いですが、このスペックでも比較的問題ないレベルで処理できています。

※初回導入段階である程度のものを作っておくと、7年以上たった今も、ある程度まともに使える状態を維持することもできます。

秘訣③「GPUの活用」

Lightroom Classicでは、グラボを活用してくれるようになりました。対応GPUをPCに搭載している方は、デフォルトの「自動」のままではあまり活躍してくれませんので、「カスタム」にして『書き出しにGPUを使用』にチェックをいれてみましょう。CPUだけの処理とくらべて劇的にスピードが改善するかもしれません。

「自動」のままではダメ
「カスタム」を選んで『書き出しにGPUを使用』にチェックを!

背景や空の選択はGPUを使うことで劇的にスピードアップします。
さらにちょっと古めのCPUを搭載している場合は書き出しも超高速になります。

これはNikonZ8/Z9で撮ったフルサイズの撮影データ65枚を『画質100/リサイズ無し』でJPEG書き出しにかかった時間を比べたものです。

①GeForce RTX 4060 Ti 16GB
 2分12秒(2.03秒/枚)
②GeForce GTX1060 6GB
 3分20秒(3.08秒/枚)
③CPUのみ(i7 8700のメモリ64G)
 4分22秒(4.03秒/枚)

4060TiではCore i7 8700のCPU処理に比べて約半分の時間で書き出し処理が完了しました。CPU書き出しの速度や、ちょっと古いGPUで書き出し速度が遅いと悩がある方は、是非トライしてみてください。

書き出し用には推奨としてグラフィックボードのメモリは8GB以上となっています。
GPU コンピューティングベンチマークでスコアが 2,000 以上
となっていても、VRAMが2GB/3GBだったりすると結構遅いようです。
今回4060Tiで16GB搭載のGPUに交換しましたが、タスクマネージャーを眺めていると処理中に最大で14GBくらい使うシーンもありました。
ショップの店員さんによっては「ゲームをやるものだ」という想定でそんな変わらないですよ!みたいなことを言われたりすることもあるかもしれませんが、LightroomはとにかくたくさんVRAMを積んでいるものをチョイスしたほうが良いようです。

秘訣④「RAMDiskの活用」

デスクトップPCで余るくらいのメモリを積んでいる人向けですが、最初にPCに取り込んだデータを置く場所はRAMDiskにして、そこからLightroomに読み込ませるようにしています。

PCIe Gen4.0x4あたりの超高速なM.2を使っている方であれば速度はRAMDiskを使ってもさほど変わらないと思いますが、ちょっと前のSSDや、HDD上でやっている人は劇的にスピードアップします。

※M.2やSSDも書き換え数を気にせずに使えるRAMDiskのほうが、より長持ちさせることができるかもしれません。

私の場合、Z370で使える最大容量のDDR4メモリ 64GBを積んでいますので半分の32GBをRAMDiskに割り当てて利用しています。※RAMDiskなので、途中でPCが落ちたり再起動したら丸ごとデータは吹っ飛びますのでご注意ください。

秘訣⑤「マウスや左手ツールの活用」

ボタンの多いマウスを使って、マウスボタンにLightroomのショートカットを割り当てたり、微調整が容易になる左手ツール「TourBox Elite」をうまく活用することで、操作時間をより短縮させることが可能です。チリツモですので、枚数が少ない人にはあまり効果がないかもですが、処理枚数が多い人は、導入してみてはいかがでしょうか。個人的な満足度は高いです。

おすすめガジェット①
ハードウェアマクロ搭載マウス(サイドホイール/Mサイズ)
ELECOM M-DWM01DBBK

マウスのカーソルを動かすだけでもしんどい量になりますので、基本的な操作(例えば次の写真へ、前の写真へ、設定のコピー・ペースト、取り消し)はマウスボタンに設定して、マウスカーソルをいちいち移動させることなくボタン操作のみで調整できるようにしています。
さらにこのハードウェアマクロ搭載マウスは、マウス自体に覚えさせるので、PCを変えても同じ操作ができます。モードを切り替えることで、複数の操作パターンを登録することもできます。

※このマウス、現像ではあまり活躍しませんが、エクセルの横スクロールが最高に便利です。ただ、2024年早々に生産終了してしまったようです。似たような機能をもったマウスやボタンの多いマウスを探してみてください。

おすすめガジェット②
左手ツール
TourBox Elite

この左手ツールではボタンやダイヤルに設定を割り当てられるので、明るさや色温度、色かぶりなどの調整を簡単に変更することができます。多少値が張りますが、多くの枚数を処理するときには力強い相棒です。

秘訣⑥「自分のキャパを把握する」

自身の処理スペックを考慮した上で撮影するのも大事です。

・後先考えずに撮りすぎてキャパオーバーになる。
・作業日、作業時間を考慮せずに予定を詰め込んで永久に処理できない。

こんな状況に陥らないためにも、撮影枚数の目安を決めておくことも、最終的な現像のモチベーション維持には大切です。

現像作業は「時間がかかる」ものです。1日に作業できる枚数の目安や、1日にかけられる時間は人それぞれ。もちろん、作業の集中力も。

溜め込まずに処理できる枚数を把握して、撮影スケジュールや撮影をおこなうのも一つのポイントでうす。

秘訣⑦「自分を追い込む」

最後は根性論

私の個人的なポリシーとして、
①「メモリーカードからのデータ削除は、データ送付が完了してから」
②「メインで利用するメモリーカードは撮影前にフォーマットする」
を徹底しています。
現在手持ちのカードは3枚。つまり、2回以上溜め込むことができません。(というふうに自分を追い込んでいます)

なので、次の撮影までに前の撮影の現像は終わらせておくぞ!という強い気持ちで処理を完了させ、翌日に持ち越さないようこころがけてきました。こういう気持ち的な要素も、大切なのかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

ちなみに私は「3~4時間くらい」に処理できるレベルを基準に撮影をしています。あまり悩まずぱっぱと処理して、どんどん送りましょう!

投稿者:miya_1102 投稿日時:

撮影で困った話@スタジオ撮影よもやま話⑥

このページは、これから「スタジオ撮影」や「カメラマン募集」を始めようとしている方向けに、なにかヒントになればと、ざっくばらんに作った「まとめ」シリーズです。

今回は「撮影で困った」話です。

よもやま話「撮影で困った話」編

「撮影者側」として、こういうケースはちょっと困ってしまうなぁ…という事例をいくつか紹介します。

ケース①「DMで!」と書いてあるのに未開放…。

初っ端からスタジオ撮影ではない話で恐縮ですが、アコスタやコミケなど野良撮影イベント後のデータ送信で困るのがこのケース。

「DMで送ってください」と書いてあるのに、DMが開放されていない!

開放し忘れなのか、データ不要で意図的に解放していないのか、判断に困るポイントです。

ずっと解放していると迷惑画像が送りつけられてくるという話も聞くので、普段はDMを解放していない方も多くいらっしゃるようですが、イベント当日から1週間ほどは解放しておいてほしいものです。

ケース②「存在しないアカウントです」

スケブや名刺などに書かれているTwitterアカウントにアクセスすると「存在しないアカウント」と表示されるケースも多々あります。

0(ゼロ)やO(オー)、I(アイ)やl(エル)など紛らわしい文字であれば変えてみることでアクセスできることも少なからずありますが、文字の途中に「ooooooo」など同じ文字を連続している場合などは、実際は数が多かったり少なかったり…という場合も。せっかく頑張って数えたのに!!!ってなります。

更に困るのが実際にアクセスすると、実在アカウントだが、どうみても海外アカウントで別人のケース。誰だよ!!ってなりますし、実際送ってしまっている人もいるかもしれません。。。

アカウント名は正確に書いておいてほしいものです。

ケース③本当にこの人(アカウント)であってる?

こちらも②のケースと同様ですが、下記のようなケースも本当にこのまま送ってしまって大丈夫!?と不安になります。

1.QRコードのみでアカウント名の記載がなく、自撮りなどコスやってる雰囲気もゼロのアカウントや、ツイート自体が0の新規アカウントの場合。

2.アクセスしても数年前からなんのツイートもなく、自撮りなど本人と確認できる画像も皆無の場合。

3.Twitterつくったときのランダム文字列のアカウント名のままで、遷移先が新規アカウントでなんのツイートもしていない場合。

…ぜひコス当日の自撮りを1枚でもツイートしておいてもらえるとこちらも安心して送信できるので助かります。

ケース④メガネレンズの反射

撮影していて地味に大変なのがレンズ付きのメガネをつけている方。

前方から光を当ててしまうと、眼鏡のレンズに思いっきり反射して写り込んでしまうのです。

撮影慣れしている被写体さまの場合、メガネをずらして反射しないよう角度を調整してくれる方もいらっしゃるのですが、レンズをはずせるメガネであれば、ぜひレンズは外しておいてもらいたい!というのが撮影者目線での希望です。

※メガネキャラをやる際、撮影用に100均のメガネなどを利用する場合です。レンズを外すときは手を切らないようタオルなどを上から被せて作業するなど、注意してください。高級なフレームとかお高い眼鏡をつかっている場合は、破損させてしまうので絶対にやめましょう。
サングラスやフレームがないタイプのものや、色付きレンズを使用しているなど、外せない、外したくない理由がある場合は、この限りではありません。

ケース⑤突然のアクション!

シャッターをおす瞬間になって急に被写体さんがジャンプしたり大きく回転したりすることがあります。突然おもいついてやりたくなる気持ちはわからなくもないですが、カメラを構えている方からすると、「えええええええええ!!!」ってなります。

通常、撮影時はシャッター速度をそこまで高速にしておらず、ピントのあう範囲も狭くしているケースが多いので、突然のアクションに対応が間に合わず、フレームから外れたり、ピンボケした写真になってしまうケースが多々あります。

ひらみやジャンプといったアクションを行う場合は、撮る前に一言いってもらえると、対応した設定値に切り替えられるので助かります。

ケース⑥終わったら教えてと言ってたのに…

スタジオ撮影中、使用したいブースがなかなか空かない事があります。

撮影中「あとどのくらいかかりそうですか?」など、よくあるやり取りなのですが、その際、「~~にいるので終わったら連絡して欲しい」と言われるケースもあります。

別に伝えに行くくらいは何も問題ないのですが、この時困るのが【言われた場所に行ったのに居ないパターン】です。

指定した場所からどこか移動する際は、なにか言ってほしいものです。


ケース⑦音信不通・無断キャンセル

ここまであげてきたやつが、正直どうでも良いくらいに霞むくらいに、一番困るのがこれですね。音信不通や無断キャンセル。人として、やっちゃだめです。

(私もあまり会話に参加したり、こまめに返信したりしないほうなので気をつけないとですね…💦)

投稿者:miya_1102 投稿日時:

曇っている日や陽のあたらない場所での撮影@撮影事例集04

屋外撮影時、被写体を後ろから照らしてくれる太陽が仕事をしてくれない日があります。

こんな日は、いつも通り前方からストロボを焚いても、いまいちパッとしない仕上がりになりがちです。そんなとき、どうしたらいいのか?

今回は、曇の日・陽のあたらない場所での撮影について事例をいくつか紹介していきます。

なお、繰り返しになりますが、こちらで紹介している画像は、被写体さま側で掲載いただいたツイートをこっそり引用しているものとなります。引用元のアカウントで画像が削除されたり、鍵垢となった場合はこちらの画像も消えてしまいますのでご理解ください。

いいね!やRTは、本記事に対しては不要ですので、引用元のツイートでぜひ!

事例①

こちらは、サンシャイン広場からプリンスホテル横の階段を下まで降りていったところのすぐ横の部分にある「歩行者デッキ」エリア。あまり人気のないエリアですが、人通りも少なく、うまくストロボを活用することで、撮りやすい場所でもあります。

(階段の上り下りが回数を重ねるたびにしんどくなっていきますが…)

この写真では被写体さまの前方から照明を当てつつ、後方から強めに(1/1~1/8くらいで)発光させて撮影を行っています。

この際、後ろで発光させるストロボの発光面に何もつけないと光が広がりすぎてしまうので、小型のグリッド(Godox AK-R15)をつけておくのがポイントです。

直接つけられないときには、アダプターリング(S-R1)をつけることで、だいたいのストロボに取り付けが可能です。

AD200Proをお使いの方はH200Rをつけたり、拡張ケーブルで伸ばして使うとより使いやすくなります。

事例②

こちらも、事例①とは別日の撮影ですが、ほぼ同じ位置で隣のレンガ側に向けて撮影した写真です。実物の陽射しがない中での撮影でしたが、顔にまで太陽光があたっているように見えて、なかなかの偽装っぷりに仕上がったのではと思います。

この写真では、疑似太陽光としてAD300Pro+7インチリフレクターを配置して、正面からはカメラ横に無理やり取り付けたAD200Proの光で撮影したものです。

事例③

撮影場所は同じくサンシャインのこちら。天候は曇りで16:30頃過ぎ。

後ろのレンガ壁も近く、そのままストロボで撮影するには大型ディフューザーでも使わない限り後ろに大きく影がでてしまいそうですし、逆に光を弱くしすぎてもパッとしない仕上がりになりがちで、なかなか難しいところです。

そんな中での仕上がりがこちら。

こちらは事例①と同様、ななめ後方上部からストロボで光をあてていますが、更にカラーフィルターを追加しています。

疑似太陽光のバックライトはAD200Pro+H200R。そして発光面につけたのは、すごく薄めのオレンジ色フィルター(Profoto 1/4 CTO)+グリッドAK-R15です。

周辺が薄暗いときは、フィルターを使わずにストロボを炊くと青白っぽい光になりがちなので、このようなカラーフィルターを使うのが有効的です。

※ProfotoのカラーフィルターとAK-R15はそれぞれを逆向きにすることで取り付けが可能です。(磁石弱めになってしまいますが、とりあえずくっつくので撮影は可能です。)

※1/4 CTOフィルターですが私が購入したものは廃番となってしまっているようで、現在はQuarter CTOとして売られているようです。(※リンク先はマップカメラさん)

※すこし離れた位置にストロボを設置することになりますので、ライトスタンドが絶対に倒れないよう注意して配置しましょう。

事例④こんな使い方も

こちらも曇りの日で、イベント終了時刻となる17時ちょっと前くらい。周辺はまだかろうじて明るい程度の環境下で、撮影場所がこちら。

少しステージを意識した照明に。

使用している照明は事例②と同じですが、光の強弱やカメラ側の設定値を変えつつ、現像時にも背景を更に暗めに落とすことで、このような仕上がりに。ステージ後ろの照明を意識して、バックライトは通常より強めの(1/1~1/4)あたりを調整しつつ撮影しています。
ISO250、SS1/200、f1.2、集合はISO800、SS1/200、f8くらいの設定です。

4.まとめ

基本的に、被写体のななめ後方上部から光をあててあげれば、擬似的に陽があたってるようにみせかけて撮影することができます。また、さらに調整することで撮影の幅が広がっていきます。ひかりの強弱を変えて調節しながらトライしてみてください。

より、被写体さまの魅力を引き出すことができると思います。

そして、繰り返しになりますがライトスタンドは絶対に倒れないよう設置してください。(※強風時は潔く諦めましょう!)

<補足>使用した機材
カメラ:Nikon Z9
レンズ:NIKON NIKKOR Z 50mm f/1.2 S(+ND8フィルター)
ライトスタンド:NISSIN スーパーライトスタンドDX LS-65C(1本)
ストロボ:AD300Pro、AD200Proの2本
※エツミのストロボアジャスタープロEX E-6997をカメラに取り付け、AD300Pro+7インチリフレクターを無理やりストロボ取り付け部分にくっつけています。

投稿者:miya_1102 投稿日時: